本紙は、9月9、10日、東京湾にたまる放射性セシウムの調査を実施した。前回(10月10日)の千葉・花見川に続き、他の河口の状況を報告する。
5年間の濃度推移をグラフにすると、昨年までは低下傾向がはっきりしていたが、鈍化してきたようにも見える。
東京電力福島第一原発事故から7年半。半減期が2年と短いセシウム134は当初の10分の1未満にまで減った。今後は半減するまで30年かかるセシウム137がほとんど。濃度低下のスピードは遅くなる可能性が高い。
(本紙: 山川剛史、小川慎一 協力:関東学院大 鎌田素之准教授)