本紙は、9月10、11日、4回目となる東京湾の放射性セシウム汚染調査を実施。前回(18日)の千葉・花見川に続き、他の河口の状況を報告する。
東京電力福島第一原発事故から7年目。これまでの調査結果をみると、確かに各河口ともセシウム濃度は低下傾向がうかがえる。各自治体などが魚介類を調べても、ほぼセシウムは検出されないレベルになった。ただし、底の表層近くの濃度が高く、上流から新たなセシウムが運ばれているとみられる。レベルは下がってきたものの、まだ原発事故の影響は続いている。
本紙: 山川剛史、小川慎一
協力: 関東学院大 鎌田素之准教授とゼミ生の海發(かいほつ)翔さん
ボートで海に出て、みんなで協力して採取する作業は、体力勝負の作業ですが、ある意味楽しい作業です。”試練”はこの後です。地道な作業ですが、ここでミスをすると台無しです。「必ずやりきるぞ!」と強く念じ、「乾燥→検量・密封→測定」を続けていきます。
乾燥に10時間前後、検量・密封に30分、測定に最低8時間。
これを53回(試料の数)繰り返し、紙面ができました。9月に採取したのに紙面化が1カ月後になってしまうのは、このためです。