水郷 湖沼にたまる放射性セシウム 本紙が7回目の独自調査

どのように採取しているかご覧ください

 茨城県の霞ケ浦や牛久沼、千葉県の手賀沼や印旛沼などの水郷地域では、東京電力福島第一原発事故の影響がどれくらい残っているのか。本紙は1月5、6日、湖沼の底にたまる放射性セシウムの調査を実施した。今回で7回目。
 濃度推移を見ると、ばらつきはあるものの、低下傾向はみられる。ただし、湖沼は水の動きが少なく、水底のセシウムはなかなか拡散されにくい。まだまだ事故の影響は色濃く残っている。霞ケ浦の霞ケ浦大橋と古渡(ふっと)橋では、採取層から泥が減り、細かい砂が中心となり、濃度も大きく下がった。今後も状況を注視していきたい。
 生息する魚類については、水産庁が集約している本年度の測定データを見ると、食品基準(1キログラム当たり100ベクレル)を超える事例はないが、4湖沼で計78件の検査事例があり、計55件でセシウムが検出された。
 濃度が高いのは手賀沼で、最大値はコイの66ベクレル。フナやウナギは30ベクレル前後、モツゴやエビ類は5~25ベクレルという水準だった。
 霞ケ浦ではアメリカナマズが20ベクレル前後、ワカサギやテナガエビは10ベクレル程度だった。
 牛久沼や印旛沼ではウナギやタモロコの検出例があったが、濃度は10ベクレル未満だった。(山川剛史、小川慎一)

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