汚染水浄化設備で不具合 排気フィルター点検せず

 東京電力福島第一原発の汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)で、排気中の放射性物質を吸着するフィルターの損傷が見つかった。東電によると、全25基中、少なくとも10基で損傷を確認。8月28日から浄化処理を停止し、フィルター交換を進めている。広報担当者は9月2日の記者会見で「数日から1週間で再開できる」と説明した。

 損傷は8月24日、浄化処理で出る放射性物質を濃縮した汚泥を古い保管容器から新しい容器に移し替える作業中に、放射性物質の濃度上昇を示す警報が鳴って判明した。フィルターは蛇腹状で、ガラスペーパー(厚さ75ミリ)という素材でできている。2年前には全25基が損傷して交換したが、その後は点検せず、定期的な点検時期も定めていなかった。

関連記事