運転40年超の関電美浜原発3号機が再稼働 九電は川内原発1、2号機の運転延長を視野に

 運転期間が40年を超えた関西電力美浜原発3号機(福井県)が6月29日、10年1カ月ぶりに再稼働した。東京電力福島第一原発事故後に原発の運転期間は原則40年と定められたが、「例外中の例外」とされる最長20年の運転延長を原子力規制委員会が認め、国内では初めての延長運転に入った。

 ただ、設置が義務付けられているテロ対策施設(特定重大事故等対処施設)の完成が期限の10月25日に間に合わず、関電は10月23日に停止する予定。施設の完成は、2022年9月ごろとしている。

 関電は、運転期間が40年を超えた高浜原発1、2号機(福井県)のテロ対策施設の工事を23年5月に終え、6月に1号機、7月に2号機を再稼働させる計画。いずれも地元自治体の同意を得ている。

 また九州電力は運転開始から40年が近づく川内原発1、2号機(鹿児島県)について、運転延長を視野に特別点検を行うことを表明。原発の新増設ができない状況の中、電力各社による老朽原発の運転延長時代に突入しつつある。

 地質データの書き換えが問題となっている日本原子力発電の敦賀原発2号機(福井県)の審査について、規制委は8月18日に中断を決めた。データの信頼性が確保できるまで審査を実施しない。2号機は原子炉建屋直下に活断層の存在が指摘されており、審査で活断層と確定すれば廃炉を免れない。

 また規制委は6月、全国で唯一県庁所在地にある中国電力島根原発2号機(松江市)の事故対策が新規制基準に適合しているとした審査書案を了承。意見公募も終え、近く審査書を正式決定する。中国電は対策工事を22年3月までに終える計画だが、再稼働の時期は決まっていない。(小川慎一)

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