運転開始40年超の美浜原発3号機が発送電始める 7月27日から営業運転

 関西電力は6月29日午後3時、国内で初めて営業運転開始から40年を超えて再稼働させた美浜原発3号機(福井県美浜町、出力82万6千キロワット)の発送電を開始した。7月3日に最大出力となる予定。原子力規制委員会の検査を経て、7月27日に営業運転に入る。

関西電力美浜原発の中央制御室で、3号機の発送電の操作をする運転員らを映した中継映像のモニター画面=福井県美浜町の関西電力原子力事業本部で

10月23日に停止 テロ対策施設の完成遅れで

 関電の松村孝夫・原子力事業本部長や福井県の桜本宏・副知事らが中央制御室で見守る中、運転員がデジタル式制御盤のタッチパネルで発電機と送電系統をつなぐ操作をした。直後に表示盤に示された出力が上昇し始め、出力5%前後で安定した。今後、段階的に出力を上げていく。

 美浜原発1~3号機は2011年12月までに全基が停止し、1、2号機は15年に廃炉になった。美浜原発としての発送電は9年六カ月ぶりとなる。ただ3号機は設置が義務付けられているテロ対策の特定重大事故等対処施設(特重施設)が期限の10月25日までに完成しないため、10月23日に停止する。

 関電の森本孝社長は「当社の原子力発祥の地である美浜で、40年を超えて運転するという新たな一歩を踏み出すことができたのは、立地地域をはじめ皆さまのおかげであり、心より御礼申し上げます」とコメントを発表した。(今井智文、高野正憲)

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