廃棄物コンテナ4000基の中身特定できず 

 東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の構内で保管されている放射性廃棄物のコンテナ約8万5000基のうち、約4000基は中身が特定できない状態にあることが分かった。東電は点検計画をつくり中身を確認する方針。広報担当者は4月5日の定例会見で「中身の特定に時間がかかり、場合によって困難なものもある」と話した。

 コンテナには10年前の事故直後に出た、放射線量が高いがれきや樹脂製配管、使用済み防護服などが入っており、東電はコンテナごとに中身を記録している。このうち約4000基分は、記録された中身がどのコンテナに入っているのか対照ができないという。

 これとは別に、福島県の指摘により、事故後の廃棄物保管用と認識されていなかったコンテナ4基も構内で確認された。コンテナの表面は鋼鉄製で、線量は毎時1・5ミリシーベルト。中身は事故前の廃棄物とみられ、下部が腐食していたが、漏えいは確認されていない。雨天時に汚染水が流れ出す恐れがあるため、東電は周囲に土のうを設置した。

 近くの地面では3月22日、腐食したコンテナから漏れ出たとみられる高線量のゲル状の塊が見つかり東電が回収。県が現場を確認した際、コンテナ4基を見つけた。 (小野沢健太)

※これまでの「福島第一原発の1週間」の図は、2021年4月から月2回の掲載に変わりました。

福島第一原発の北側敷地には、放射性廃棄物の入ったコンテナが積まれている。この中身は細断されたボルト締め型タンク=2021年1月18日撮影

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