水郷 湖沼にたまる放射性セシウム 本紙が6回目の独自調査

東京新聞こちら原発取材班(2021年2月24日)

 東京電力福島第一原発事故の発生から10年近く。本紙は茨城県の霞ケ浦や牛久沼、千葉県の手賀沼や印旛沼などで、6回目の放射能調査を実施した。
 これまでの調査結果と比べると、時間の経過とともに、徐々に放射性セシウム濃度は下がってきている。ただし、湖沼は水の動きが少なく、海のように拡散で急速に濃度が下がっていくような状況にはない。30年で放射能が半減するセシウム137がほとんどを占める状況となり、濃度の低下はゆっくりゆっくり進むと予想される。
 一方、生息する魚類については、本紙は調査できていないが、水産庁のまとめを見ると影響は残っている。
 濃度が高いのは手賀沼で、コイやウナギ、フナはいずれも1キログラム当たり40ベクレル前後だった(食品基準は100ベクレル)。霞ケ浦ではアメリカナマズが30ベクレル前後、ワカサギやテナガエビは10ベクレルを少し下回る程度。
 牛久沼や印旛沼ではウナギやテナガエビの検出例があったが、濃度は10ベクレル前後だった。(山川剛史、小野沢健太)

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