原発事故から10年 東京湾の放射能汚染は今 東京湾全体編

 本紙は11月1日、東京湾に注ぐ主要河川の河口で堆積物を採取し、東京電力福島第一原発事故による放射性セシウムの蓄積状況を調べた。先週18日の千葉・花見川に続き、各河川の状況を報告する。
 これまで6回の表層の濃度推移を見ると、花見川を除いて1キログラム当たり100ベクレルを下回る水準まで低下してきた。柱状に堆積物をくり抜くコアサンプリングの結果では、採取層(25~35センチ)のどの層でもセシウムが検出できたが、次第に薄まり、事故当初の層は埋もれていっているように見える。
 水産庁が集めた検査結果のまとめによると、原発事故が起きた2011年は、東京湾でもアイナメの同28ベクレルを筆頭に、スズキやイシモチ、メバル、カサゴ、カレイ、ホウボウ、アサリなどから同10ベクレル前後が検出された。しかし、ここ数年は、たまに春先に獲れるスズキで数ベクレル程度が検出される程度にまで落ち着いている。

本紙:山川剛史
協力:関東学院大・鎌田素之(もとゆき)准教授とゼミ生の増田詢太さん、調査会社「アクアパルス」の木村洋平さん

採取の様子をまとめた動画

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