2号機核燃料プールを初調査、水中ロボットで 福島第一原発

 東京電力は6月10日、東日本大震災で重大事故を起こした福島第一原発2号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向け、事故後初めて内部調査を行った。遠隔操作の水中ロボットを使ってカメラでプール内を撮影。燃料自体や燃料を収納するラックに損傷はなく、現時点では取り出しに支障となる状況はないことが確認された。調査は12日までを予定していたが、順調に進み、11日に終えた。

2号機プール内の核燃料とラック上部の様子(東京電力提供)

 アルミニウム合金製のラックに白い堆積物が確認されたが、事故発生時に燃料を冷却するために注入した海水の成分とアルミニウムが反応して付着したとみられる。燃料取り出しの実績がある3、4号機でも同様の堆積物が確認されており、影響はないという。
 2号機では1、3号機と同様に核燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)が発生したが、原子炉建屋の水素爆発は免れた。そのためプールにがれきはなく、比較的健全な状態を保っているとみられる。
 未使用も含め計615体の燃料が入ったプールがある建屋の最上階は放射線量が高かったが、除染が進み遠隔操作なら調査できる環境が整った。
 2号機では今後、原子炉建屋の南側に燃料搬出用の機器やクレーンを備えた設備を新設し、2024~26年度をめどに取り出しを始める計画。 (共同)

水中ロボット(中央)による調査作業の様子(東京電力提供)

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