福島第一デブリ取り出しに1.3兆円超 東電が見通し

 東京電力ホールディングスは3月30日、2020年3月期連結決算の業績予想を公表した。純利益は前期比66.0%減の790億円と見込んだ。減益となれば2年連続。福島第一原発1~3号機の事故収束作業で、溶け落ちた核燃料(デブリ)取り出しに向けた準備作業の費用として、3500億円を特別損失に計上したことが影響した。

事故で原子炉内に溶け落ちた核燃料(デブリ)が残る1〜3号機(右から)=福島県大熊町の東京電力福島第一原発で、本社ヘリ「おおづる」から撮影

 31年までのデブリ取り出し作業をまとめた「廃炉中長期実行プラン」に基づき算出した。今後12年間でかかる関連費用は、今期の特別損失に加え、デブリ取り出し装置(ロボットアームなど)の取得や原子炉建屋内の環境改善などで計1兆3700億円かかると見通した。デブリ取り出しは21年から2号機で着手し、その後に3号機で取り出し準備を進める。
 このほか、20年3月期の売上高は2.2%減の6兆1990億円で3年ぶりに減収の見込み。
 暖冬による電力需要の落ち込みや、電力自由化による首都圏での販売競争の激化などが影響した。(石川智規)

東京電力の2019年度の連結業績予想(PDF)

東電の2019年度連結業績予想の資料から

関連記事