千葉商大、自前の太陽光発電で再生エネ100%達成

 千葉商科大(千葉県市川市)が自前の太陽光パネルだけで、学内すべての電力消費量を超える発電に成功した。「再生可能エネルギー電力100%」の達成は国内の大学では初。発電所だけでなく建物の屋上にも太陽光パネルを設置して発電を増やす一方で、学生の発案によって自動販売機を減らす省エネも進めた。 (伊藤弘喜)

キャンパス内の建物の屋上に敷き詰められた太陽光パネル=千葉県市川市(千葉商科大提供)

家庭1200軒分を発電

 千葉商科大は2018年2月〜19年1月の一年間で365万キロワット時の電力を消費したのに対して、自前設備だけで369万キロワット時を発電した。消費電力量の101%分を再生エネで賄ったことになる。同大の発電量は、東京電力管内の平均的な家庭の消費量(年約3000キロワット時)で約1200軒分に相当する。

再生エネ100%に貢献した大規模太陽光発電所=千葉県野田市で(いずれも千葉商科大提供)

野球グラウンド跡地にメガソーラー

 発電の大半を担ったのは、千葉県野田市内の大規模太陽光発電所(メガソーラー)。14年4月に、総事業費約13億円で野球グラウンド跡地に設置した。この発電所を17年度に増強したほか、昨年10月からは大学の体育館や研究館など10棟の屋上に太陽光パネルを置き、発電量を積み上げてきた。

学生提案で使われていない自販機撤去

 電力消費量を抑える省エネにも学内全体で力を入れた。教室などの主な照明をすべて発光ダイオード(LED)に取り換え、消費電力量を2割以上削減できた。
 省エネには学生も貢献した。あまり使われていない自動販売機の撤去や、古い自販機を電力消費の少ない新型に更新することを大学に提案。この提案を受けた大学が26台を撤去・更新した結果、自販機による消費電力量は将来的に4割近く減る見込みだ。20年度には電力にガスも加えたすべてのエネルギー消費量を、太陽光の発電量内に収める省エネを目指す。
 原科幸彦学長は「大学自ら再生エネをつくり、エネルギーの地産地消を実現していきたい」と強調した。

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