<原発のない国へ 基本政策を問う>英原発 高コスト浮き彫り

 英国会計検査院が昨年6月、原発推進の妥当性を揺るがす試算を明らかにし、政府批判に踏み切った。「政府は消費者をリスクの高い、高額な計画に縛り付けようとしている」
 イングランド南西部で、フランス電力と中国の電力会社が2025年の運転開始を目指して建設を進めるヒンクリーポイントC(HPC)原発。160万キロワットの大型原発2基を建てるこの計画で、政府補助が総額300億ポンド(4兆4400億円)に上るというのだ。
 なぜ300億ポンドもの補助が必要なのか。実は、英国では温暖化対策の一環で、原発の電力を政府が高値で買い取り、事業に利益が出るように保証している。HPCの総事業費は180億ポンド(2兆6600億円)。最新の安全設計を取り入れたため、245億ポンド(3兆6200億円)に膨らむとの報道もある。

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