東京電力は、福島第一原発3号機の使用済み核燃料プールから核燃料566体を取り出す時期を、年明け以降に延期する方針を示した。11月中に始める予定だったが、機器のトラブルが相次ぎ、部品交換などに時間がかかるため。来年3月までに始められるかも見通せないという。
東電によると、燃料を取り出すクレーンや燃料取扱機のケーブルで複数の欠陥が見つかった。内部に水や異物が入らない仕様なのに、雨水などが入り込み腐食して断線したほか、絶縁性能が足りずにショートしやすいケーブルもあった。
ケーブルを交換しても試運転で動作を確認し、原子力規制委員会による検査をパスしないと、作業は開始できない。