福島県双葉町 家に入り込む高線量と野生動物

 東京電力福島第一原発事故の後、除染もされず7年にわたり放置され続けてきた家はどうなっているのか。仕事をリタイアした後、夫婦で福島県双葉町に移り住む予定にしていた埼玉県の北村登志夫さん(64)とともに、同町の家の状況を見に行った。 (山川剛史)

 直面したのは、3時間ほどいただけで19マイクロシーベルト(年間換算すると約48ミリシーベルト、一般人の年間被ばく線量限度は1ミリシーベルト)被ばくする放射線量と、イノシシなどに足の踏み場もないほど荒らされていた室内の状況だった。
 家は町内でも特に線量の高い山田地区にある。どこから放射線が飛んできているのか調べると、裏山はもちろん、家の前の立ち木や田んぼ、屋根…あらゆる方向から差し込んでいた。厳しい状況に、北村さんは「移り住む日を楽しみに、少しずつ修繕してきたんだけどね。どうにもならないな」と、あきらめの表情で話した。

双葉町山田地区にある北村さん宅を取材した時の様子
動物に荒らされた台所
線量計を鉛の筒に入れ、方向別に線量を測定中。北村さん、記録係をありがとうございました

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