東海第二の審査打ち切りせず 規制委員長「6月上旬判断」発言を撤回

 日本原子力発電(原電)の東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働に必要な審査が遅れていることについて、原子力規制委員会の更田豊志(ふけた・とよし)委員長は16日の定例会見で、審査を途中で打ち切らない方針を示した。1週間前の会見では、審査を続けるかを6月上旬に判断すると示唆したが、「見極めが甘かった。打ち切るのは難しい」と撤回した。
 11月末に運転期限40年を迎える東海第二は、新規制基準への適合が必要なほか、20年の運転延長の可否と、施設の詳細設計など工事計画が適切かの三つの審査が並行。全ての審査を運転期限までに通過しなければ、廃炉となる。だが、工事計画の審査は原電の準備不足で遅れ、資料提出が6月末までかかる見通し。
 発言撤回について、更田氏は「(規制委の)審査チームから『待った』が掛かった。私が思っていたよりも見極めには時間がかかる」と釈明。規制委も原電も審査に相当な人と時間をかけているとした上で、「許可か不許可のどちらかまでやりきりたい」と、審査を途中で打ち切る可能性を否定した。
 規制委が、原発の再稼働に必要な審査を打ち切った例はない。

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