福島・楢葉町 山菜のセシウム汚染は今

 福島県楢葉町では、居住者が東京電力福島第一原発事故前の4割以上にまで戻った。大型連休のころ、多くの人が山菜採りに山に出かけたもようだが、事故による放射性セシウムの影響はどの程度残っているのか。昨年に続き同町の根本信夫さん(80)夫妻の協力で調査に向かった。
 調べたのは、ワラビやゼンマイ、タラの芽のほか、特にセシウムをため込みやすいコシアブラなど6種。洗っただけの状態のほか、実際の食べ方を考慮してゆでたり灰や重曹を使ってあく抜きをしたりした後のセシウム濃度も測った。
 楢葉町は避難指示が出た地域の中では相対的に汚染度は低め。だが、山中の土には植物の主要な養分であるカリウムが少なく、山菜は代わりにセシウムを吸い上げる。6種中4種で食品基準を下回り、あく抜きなどで濃度は確かに下がったものの、大なり小なりセシウムが含まれることは確か。事故は、今も山の恵みに影を落としている。 (山川剛史)

楢葉町と飯舘村での山菜採取や試料調整、測定の様子

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