動き始めた中間貯蔵施設 福島第一原発事故の除染土

 東京電力福島第一原発事故に伴い、福島県内では最大2200万袋とみられる除染廃棄物が出る。土や枝、落ち葉、がれきなど東京ドーム18個分の汚染物は、同原発周辺の中間貯蔵施設で分別、焼却、貯蔵される。いくつかの施設が稼働を始めた現場の様子を報告する。(小川慎一、山川剛史)

中間貯蔵施設の状況を取材したVTR(2018年2月撮影)
搬入された除染土は、ふるいにかけて草木を除去。土は放射性セシウムが8000ベクレル/キロの上下で分別。草木は焼却されて灰は別の施設で保管
濃度の高い土は、土壌貯蔵施設内へ。深さ3.5㍍の地中に入れ、土をかぶせて長期貯蔵する
土壌貯蔵施設に染みこんだ雨水は、右奥の除染装置にかけて川に放流。手前は施設外側に降った雨水をためる池
拡張を続ける施設。家を取り壊す前に、「もう一度見たい」という地権者の声には応えているという

用地確保、搬入も進んだ されど目途ない「県外の」最終処分場

 県外からの搬入はせず、30年以内に県外で最終処分することを環境省が文書に明記し、用地代も見直すことで地権者との交渉は進んだ。30年後には放射性物質の濃度が下がり、分別管理する量は減ると見込むが、最終処分場のめどは立っていない。

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