東京電力福島第一原発から放出された放射性セシウムは広く首都圏にも降り、湖沼や川にたまり続けている。本紙は昨年暮れに3回目の堆積物調査を実施。昨年夏に調べた千葉県の手賀沼、花見川河口のデータとともにまとめた。(山川剛史、小川慎一)
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ここ数年、夏の終わりに東京湾、冬に霞ケ浦など水郷地帯の放射性セシウムの状況を独自に調べてきました。
濃縮などの事態はなさそうで、半減期が進むにつれて濃度が徐々に下がる傾向も見受けられます。ただし、湖沼では水の動きが少なく、「ある所にはある」が現実です。
VTRでもご紹介した牛久沼(茨城県)の細見橋では、中央付近では300ベクレル/kgだったのに対し、10メートルほど離れた場所では1,500ベクレル/kg近い値でした。あらためて丹念で継続的な監視が必要だと実感しました。(山川剛史)