伊方3号機は高裁命令で停止中 9月まで効力

 前回掲載(昨年10月)以降、特に目立ったのは、広島高裁が四国電力に今年9月末まで伊方3号機(愛媛県)の運転を禁じる仮処分命令を出したことだ。高裁での運転禁止命令は初。高裁は、約130㌔離れた阿蘇山(熊本県)が巨大噴火した場合、高温の火砕流が原発に到達する恐れに触れ、「立地に不適」と断じた。3号機は昨年10月に定期検査のため停止し、1月に再稼働予定だった。四国電力は高裁に異議を申し立てたが、決定が覆らない限り、期限まで再稼働できない。
 日本原子力発電(原電)は、11月末に運転期限の40年を迎える東海第二原発(茨城県)の運転延長を、原子力規制委員会に申請した。期限までに新基準と運転延長の両方の審査をパスしないと廃炉を迫られる。
 また関西電力は、大飯1、2号機(福井県)の廃炉を決定。出力100万ワット超の大型原発の廃炉は初。非常用冷却装置が特殊で、新基準対策に巨額の資金がかかり採算に合わないと判断した。大飯3、4号機と九州電力玄海3、4号機(佐賀県)は3月以降、再稼働予定。

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