福島第一原発 汚染水問題は今

ようやく解決の糸口 されど凍土遮水壁の効果は「?」 タンクの貯水量は100万トン突破

 東京電力福島第一原発の事故収束の妨げとなってきた汚染水問題。溶けた核燃料の冷却で発生する高濃度汚染水は、建屋に流れ込む地下水で水かさが増える。さまざまな対策を実施し、ようやく問題解決の糸口が見えてきた。
 効果の大きいのが、建屋周りの地下水を井戸でくみ上げ、除染して海に放出するサブドレン。建屋に流入する地下水が減り、建屋にたまる汚染水量は事故発生当初の半分、5万トンを下回るようになった。
 東電は、効果的なサブドレンの処理能力を倍増させる工事を進めている。完成は今年11月ごろの予定。
 建屋周りの土を凍らせる凍土遮水壁や、山側の井戸で地下水をくみ上げる地下水バイパスなどの対策もあるが、サブドレンに比べると効果ははっきりしない。
 敷地内のタンク群では、処理した水の貯蔵量が100万トンを突破。ただし、放射性セシウムのほかストロンチウムなども除去されたトリチウム水が大半で、海を汚すリスクは大幅に減った。 (山川剛史、宮尾幹成)

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