底板ボルトに緩み 5カ所 タンク水漏れ原因か 

 東京電力福島第一原発のタンクからの水漏れ事故で、東電は二十日、三百トンが漏えいしたボルト締め型タンクを解体した結果、底の鋼板をつなぎ合わせるボルトが五カ所で緩んでいたと発表した。

緩みが見つかったタンク底部のボルト(東電提供)

 ボルトを一カ所ずつ工具でたたいて調べたところ、四列あるつなぎ目のうち一列で、ボルトの緩みが相次いで見つかった。外から圧縮空気を入れる調査で、漏れの有無は分からなかったが、初期型のタンクではボルト穴周辺が弱点とされていた。東電は、ここから漏れた可能性が高いとみて、さらに詳しく調べる。
 底部ではこのほか、止水材がはがれたり、パッキンがはみ出したりしている部分も複数箇所あった。また、腐食防止剤を塗ったはずの側面では、さびが確認されるなど、内部の劣化が目立った。
 底部のボルトはタンクの内側にあり、高濃度の放射性物質が入った状態では、増し締めなどの修繕はできない。ボルトの緩みが水漏れの原因なら、同じ初期型タンクは百四十基あり、これらでも同様の問題が起きる可能性がある。東電は今後、漏れの原因をさらに調べるため、緩んでいたボルトの周辺に泡を置き、底板の外側から空気を吸引。泡が吸い込まれるかどうかで判断する予定だ。

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