避難住民は帰ってきたのか――。 避難指示解除の9市町村の状況は

若い世代ほど戻らない傾向 平日は作業員らでにぎわう大型店、土日はがらがら

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示は九市町村で解除されたものの、政府の思惑通りには、避難住民の帰還は進んでいない。
 今年3、4月に解除された浪江町と富岡町は、人口1万人を超えるが、戻った住民の割合はいずれも1・6%。6年半の間に避難先で家を買ったり、就職したり、子どもが進学したりと戻ってこない事情はさまざま。若い世代ほど戻らない傾向が強い。
 国道6号を車で北上し、楢葉町から南相馬市小高区までの35㌔のコンビニやスーパーなどを実地で確認した。コンビニは6店あった。富岡町にはスーパーとホームセンター、飲食店が入る大型施設「さくらモール」がある。平日は除染や原発の作業員らでにぎわうものの、今回訪れた土曜昼は人がまばらだった。
 南相馬市から飯舘村へ西に進み、南の川内村へと抜けた。飯舘には立派な道の駅ができ、コンビニや飲食コーナーもある。野菜や花の産直品には飯舘産のインゲンやカボチャがあったが、ほとんどは近隣の伊達市や福島市のほか、山形、青森県のものだった。
 医療機関は各地域に一つ以上あるが、入院できる病院はない。 (小川慎一)

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