中間貯蔵施設は今 用地確保は3割まで進んだというが…

30年以内の「県外」最終処分はまだめどなし

 東京電力福島第一原発事故で、福島県内の除染で出た放射能汚染土などを受け入れる中間貯蔵施設では、大型土のうの運び入れと施設建設が同時並行で進む。環境省は用地の地権者との交渉も継続中で、自転車操業が続く。
 県内から保管場に搬入された土のうは現在、約35万7000袋(立方㍍)。発生する土のうは最大2800万袋に達する見込みで、搬入できたのはまだ1%程度。施設も分別施設1カ所が試運転しているだけだ。
 運ばれた汚染土は、機械で土のうを破り、ふるいにかけられる。土のうや草木は焼却し、残る灰は放射能濃度が極めて高いため、専用容器で貯蔵。土は土壌貯蔵施設に運ばれる。
 予定総面積1600百㌶のうち約3割を確保(6月末現在)。地権者ら約100人でつくる「三十年中間貯蔵施設地権者会」の例では、県外から廃棄物を持ち込まないなどの要求に、ようやく環境省が譲歩し、合意に近づいた。だが、地権者の中には交渉を拒む人もいる。
 法律で30年以内(2045年3月まで)に汚染土などを県外で最終処分することになっているが、最終処分場のめどは立たない。(荒井六貴)

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