1号機の核燃料はいま

ズレたふたのすき間から強い放射線 今後の作業の邪魔者に

 東京電力福島第一原発1号機では、事故時の原子炉建屋の水素爆発で、原子炉上部からの放射線を遮るための重さ500㌧超のコンクリート製のふたがずれ落ちた。4月?日付の本欄でお伝えしたが、今後、プールなどの核燃料を取り出そうとする際の問題になるとの認識が広がっている。
 ふたは直径約12メートルの円形で3枚重ね。一番下はずれ落ち、上の2段は持ち上がった状況にあるという。
 問題の一つは、地震などでさらに崩れる恐れ。格納容器のふたは内側からの圧力には頑丈だが、外からの衝撃は別だ。
 もう一つは、崩れたふたの隙間で計測された最大で毎時460ミリシーベルトという人が近づけないレベルの線量。プールからの使用済み核燃料取り出しでも、機器の点検などで近くまで作業員が立ち入る。ふたを元に戻すのか、それとも別の方法で遮へいするのか。まだ方針は決まっていない。
 格納容器内は、2015年4月と今年3月の2度、ロボットで調査した。容器内にたまった水の中でも高線量と分かったが、溶け落ちた核燃料(デブリ)は確認できていない。(小川慎一)

1号機のコンクリート製のふたのすき間(東電資料より)

8月中旬までふた周辺の調査が続く

 1号機原子炉上部のふたのずれ落ち問題は、今後の作業を考えるほどに深刻な問題だと実感します。
 東電は8月中旬まで、①すれたふたがどうなっているか3次元スキャン②ふたの上部や内部の線量分布③どんな放射性物質が線量を放っているか--。これらの調査を実施します。
 これまでのところ、

 ・ふたの中央部ほど線量が高い
 ・主な放射線源はふたの内部にある
 ・放射性セシウムによる放射線のみ検出

 といったことが判明。引き続き、放射線源は何なのかなどを調べるそうです。

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