2016年度は福島以外でも95%がセシウム不検出 ただしクロダイとスズキはやや注意

 前回(14日)は福島沖の魚介類に絞り、東京電力福島第一原発事故による放射性セシウム汚染の状況をお伝えしたが、その他の東日本全般ではどうなのか。6年間で計43,000体近い検査データから探った。
 原発事故の発生から間もない2011年度のデータを見返すと、北海道から神奈川県まで広範囲の魚介類が影響を受けたことがよく分かる。
 検査をすれば、セシウムが検出される魚は八割超に上った。青森県から茨城県までの広い沿海で、食品基準(1キログラム当たり100ベクレル)超えの魚が続出した。基準値より大幅に低いものの、陸地から900キロ以上も離れた太平洋を泳ぐカツオや北海道釧路沖で捕獲されたミンククジラ、日本海側では新潟市沖で捕れたマダイの内臓などでもセシウムが検出された。
 ただ、広い海の浄化(拡散)力は強く、小魚の汚染が減り、それを捕食する魚の汚染も減った。事故から3年目以降は、セシウムが検出されること自体が急激に減り、2016年度は95%までが不検出だった。
 それでもクロダイとスズキはやや注意が必要で、最近の検出事例の上位はこれら2魚種が占める。海から川まで入る性質と関係があるかもしれない。
 2魚種を除けば、たとえ検出されても基準値の10分の1未満というレベルで、心配ない状況になったといえる。(山川剛史)

 今回は、福島沖以外の東日本全般の魚のデータを集計してご紹介しました。こよなく釣りを愛する筆者は、2011年以来、データを見てきましたが、安心して家族にも食べてもらっています。
 シリーズ最終回の次回は、淡水魚を取り上げますが、海水魚との違いは明白で、ちょっと気になる状況が続いています。
 水産庁がまとめているエクセルデータはこちら(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)にあります。

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