本紙が調べた飯舘村、川俣町山木屋地区の線量マップ

線量調査の様子を収めた動画

いまだ厳しい線量域が広く残る 森の中はより高線量

 原発取材班は、3月末に原発事故の避難指示が大部分の地域で解除された福島県飯舘村と川俣町山木屋地区を車で走り、放射線量を調べた。
 調査は5月9、10両日に実施。いまだ帰還困難区域として立ち入りが制限されている長泥地区には、住民に同行する形で入った。
 山木屋地区は、毎時0.2マイクロシーベルト強の地点が多かったものの、浪江町津島地区に近い国道沿いでは、0.5~0.8マイクロシーベルト弱あった。
 飯舘村は、家屋や農地の除染が進んだものの、元の汚染度が高く、家屋が点在する形態のため、面的に線量が低下したとは言いがたい状況だった。政府の長期目標である0.23マイクロシーベルト以下の地域は、役場周辺や北東部に限られていた。
 長泥地区はほぼ全域で1マイクロシーベルトを超え、最大値は2.36マイクロシーベルトだった。森の中に一歩足を踏み入れると、優に4マイクロシーベルトを超えた。
 調査は、車のサイドミラー(地上1㍍)に小型の線量計を取り付け、200㍍ごとに放射線量と衛星利用測位システム(GPS)データを自動的に記録した。
 (山川剛史、小川慎一)

次回は、飯舘村での被ばく線量の実情

 飯舘村在住の伊藤延由さんには多大なご協力をいただきました。
 その伊藤さんは毎日、ご自身の被ばく線量(ポケット型の積算線量計)のデータと、行動パターンを記録しています。
 そのデータを分析すると、被ばくの実情がクリアに見えてきました。家周辺の線量分布も調べると、除染しても、なぜ飯舘村の線量が面的に下がってくれないのかも実感できます。
 詳しくは、次回7日の「こちら原発取材班」でお伝えする予定です。

関連記事