大飯3,4号機は新基準に「適合」 規制委が正式決定 想定されない高浜との同時被災

 原子力規制委員会は24日午前の会合で、関西電力大飯原発3,4号機(福井県)は、対策工事をすれば新規制基準に「適合」するとの審査書を正式決定しました。パブコメには、耐震性や安全対策などへの疑問など349件が寄せられましたが、「若干の修正」(担当者)にとどまりました。きょうの規制委会合では説明26分、議論は15分でした。

大飯原発

想定されていない大飯、高浜の「同時被災」

 大飯原発(4基)のある若狭湾には、他に高浜原発(4基)、美浜原発(3基)、敦賀原発(2基)、もんじゅ(1基)の計14基もの原子炉が並び、「原発銀座」とも呼ばれます。
 東日本大震災では、東北電力女川(宮城県)、東京電力福島第一、福島第二(福島県)、日本原子力発電東海第二(茨城県)の4原発が地震・津波に襲われました。
 若狭湾の原発群でも同時被災を想定するのが当然ですが、原子力規制委員会の審査は「それぞれの原子炉で収束できる」ことを前提にしており、住民の避難計画は個別の立地自治体でつくられています。
 上記の高浜、大飯両原発周辺の地図をご覧いただけると分かりますが、海に近い国道27号は津波被害が予想され、舞鶴若狭道は避難する車で大渋滞する可能性もあります。それにもかかわらず、複数の原発で同時に事故が発生する事態を想定した避難計画はなく、これから協議するといいます。マイカーを使った住民の訓練などは実施されておらず、計画の実効性に疑問が残ります。

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