本紙が調べた大熊町の線量マップ 南と西に高線量地帯

取材4時間半で被ばく量は10マイクロシーベルト

 原発取材班は福島県双葉町に続き、大熊町の帰還困難区域に入り、放射線量の状況を調べた。東京電力福島第一原発の南と西に毎時10マイクロシーベルトを超える高線量地帯が広がっていた。
 既に本欄で掲載した浪江町(4月26日付)と双葉町(5月3日付)のデータも合わせてマップにすると、高い汚染を示す赤い帯が北西の飯舘村方向に延びている様子が見て取れる。
 調査は、役場の許可を得て4月18日に実施した。前日に調べた双葉町は線量の高いエリアと比較的低いエリアがはっきり分かれていた。一方の大熊町は、市街地と山地の境にある大川原地区を除けば、全体的に線量が高かった。それを反映してか、記者の被ばく線量は4時間半の入域で10マイクロシーベルト?と、双葉町(5時間半で9マイクロシーベルト)より多かった。
 大熊町の中心は、町役場やJR常磐線大野駅の周辺だったが、毎時1マイクロシーベルトを超える地点が多い。このため復興拠点は大川原地区に移される方針。既に福島第一への給食センターや、廃炉作業にあたる東電社員の単身寮がある。寮の食堂は昼時に一般開放されている。線量が低めとはいえ、0.3~0.4マイクロシーベルトあった。(小川慎一、山川剛史)
 車のサイドミラー(地上1㍍)に線量計を取り付け、車内の端末でデータを受信し、200㍍ごとに線量と位置情報を自動的に記録。グーグルアースでマップ化した。

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