本紙が調べた双葉町の線量マップ 北西と西に高線量の帯

最大値は毎時14.05マイクロシーベルト

 東京電力福島第一原発事故で、福島県双葉町は一部地域を除き許可なく立ち入りができない「帰還困難区域」に指定されている。原発取材班は双葉町を車で走り、放射線量を調べた。
 調査は、事前に町役場から許可を得て、四月十七日に実施。各所で路肩が崩れていることなどは事前に聞いていたが、現実に見る街は想像以上に厳しかった。
 公園などのサクラはまだ花が残り、家々の庭では黄色や白のスイセンが美しく咲いていた。住民がいるのかと錯覚しそうになるが、どの地域を回っても暮らしはなかった。倒壊したままの家屋も多く、道路も気をつけていないと車体の底をこすりそうになる。
 今後、復興の拠点にする計画のJR常磐線双葉駅の周辺は、放射線量が毎時1マイクロシーベルトを下回る地点もそれなりにあった。
 だが、山側に行くと状況は一変。大熊町との境にある山田地区では一〇マイクロシーベルトを超える地点が多く、五マイクロシーベルトに設定していた線量計のアラームは鳴りっぱなし。線量分布をみると、福島第一から北西と西に二つの高線量の帯が見て取れる。今回の調査で最高値は毎時一四・〇五マイクロシーベルトだった。
 取材班は大熊町も四月十八日に調査した。その結果は、五月十日付本欄でお伝えする予定。 (山川剛史、小川慎一)

調査の方法

 車のサイドミラー(地上1㍍)に線量計(エコテスト社のガンマサピエンス)を取り付け、車内の端末でデータを受信し、200㍍ごとに線量と位置情報を自動的に記録。グーグルアースでマップ化した。



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