本紙が調べた浪江町の放射線量 山側ほど高く、高濃度の汚染土も各所に残る

本紙が作成した浪江町の線量マップ

除染に限界あり

 3月末に概ね常磐道より海側地域の避難指示が解除された福島県浪江町で、原発取材班は、放射線量の状況を調べ、マップにまとめた。
 調査は2月8日と4月13日、200百メートルごとに位置情報と線量を自動で記録する線量計を車に取り付けて走る方式で実施した。データをグーグルアースに読み込ませてマップ化した。
 国道6号や津波が押し寄せた請戸(うけど)地区は、毎時0.2マイクロシーベルト未満と東京都内よりやや高い程度の地点が大半を占めていた。JR常磐線浪江駅や町役場の周辺は、それより少し高い0.3マイクロシーベルト前後の地点が多かった。国が除染の長期目標にしているのは0.23マイクロシーベルト。
 ただ、山側に近づくにつれて線量は上昇。農地や家屋に近い林も含め除染作業は終盤を迎えていたが、0.5マイクロシーベルト前後まで線量は上昇した。
 調査を続けるうち、農地の水路脇や河川の堤防などで線量が急上昇する地点がいくつかみられた。1.6マイクロシーベルトを示した地点の表土を持ち帰って放射性セシウム濃度を調べると、1キログラム当たり約12万ベクレルあった。一般の廃棄物と分けて処分が求められる基準(8000ベクレル)の十五倍。除染で十分に汚染が除去できたか継続的にチェックする必要があることをうかがわせた。(山川剛史、片山夏子)

調査の方法

 車のサイドミラー(地上1メートル)に線量計(エコテスト製ガンマサピエンス)を取り付け、ブルートゥースでリンクした車内のタブレット端末でデータを受信し、200メートルごとに線量と位置情報を自動的に記録した。

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