本紙が実走して測定 福島・双葉町の放射線量は<福島第一原発事故10年>

 本紙は2020年11月から12月にかけ、東京電力福島第一原発5、6号機が立地する福島県双葉町の放射線量を調べた。
 同町では同年3月、津波被害を受けた北東の沿岸部とJR常磐線双葉駅周りの避難指示が解除。ただしインフラが整っていないなどの理由で、居住は想定されておらず、町内の居住者はいない。双葉駅を中心とした特定復興再生拠点区域(復興拠点)では、通行証なしで自由に立ち入りできるようになった。農地の表土はぎ取りや家屋解体が急ピッチで進められ、手つかず状態だった3年前の調査時と比べると、放射線量は大きく下がった。路上で測定して回った限りでは毎時0.5マイクロシーベルト以内におさまっていた。
 一方、復興拠点外では、年月とともに多少は線量が下がったものの、原発事故の影響が色濃く残っている。今回作成した線量マップでも、原発の敷地南から北西に向けて高線量の太い帯が確認できる。この帯は浪江町の山側、さらには飯舘村南部へとつながっている。このほか双葉駅の北側をかすめ、浪江町海側に残る帰還困難区域の酒井地区までのびる高線量の帯も見て取れる。(山川剛史)

関連記事