本紙が実走して測定 福島・楢葉町の放射線量は<福島第一原発事故10年>

 東京電力福島第一原発事故から10年近くとなり、放射能汚染された福島・浜通りの放射線量はどんな状況なのか。11月から12月にかけて車で走り回って線量分布を調べ、マップ化した。3年前のデータと合わせ、楢葉町から北に向かって順に報告する。(山川剛史)

東京新聞こちら原発取材班(2020年12月9日)
楢葉町での走行サーベイの様子をまとめた動画(4分33秒)

 楢葉町は2015年9月に避難指示が解除され、5年が過ぎた。住民登録している人の約4割が避難を続けているものの、居住者は約4000人にまで増えた。飲食店や農業を再開する動きが広がってきた。除染作業員しか見かけなかったが、家の植栽は整えられ、暮らしの息づかいが感じられる。
 3年前の段階では、富岡町境に近い町の北側で、毎時0.3マイクロシーベルト前後ある地域が広く広がっていた。暮らし方にもよるが、一般人の年間被ばく線量限度(1ミリシーベルト)内に収まるのかどうか、微妙なレベルにあった。
 今回の調査によると、人口の多い地域は毎時0.1マイクロシーベルト強の水準で、0.2マイクロシーベルトを超える地点が点在していたのは、山中に通じる砂利道や北側の農地周辺に限られていた。

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