ふくしまの10年 地図に残してはいけない仕事⑦ 見切り発車の中間貯蔵計画

中間貯蔵施設に初めて運び込まれた汚染土=2015年3月、大熊町で

 東京電力福島第一原発事故発生から4年が過ぎた2015年3月13日、原発周辺に広がる中間貯蔵施設の計画地に汚染土の搬入が始まった。当時はまだほとんど用地確保が進んでおらず、除染が進み膨大な汚染土が発生するのはまだこれから。まさに見切り発車といえた。
 国は、搬入開始から30年以内に福島県外で汚染土の最終処分を終えると約束しており、30年のカウントダウンが始まった日でもある。
 「県内各地にある仮置き場を早くなくすため、用地交渉開始と同時に搬入を開始しました」。環境省の除染責任者だった小沢晴司さん(59)はこう説明する。
 ただ、地権者の中には環境省からの「挑発」と受け取る人も少なくなかった。土地買い取りの協議も進んでいないのに、なし崩し的に貯蔵が進められると映ったからだ。実際、地元町長に搬入の白紙撤回を求めて直談判した地権者もいる。
 ようやく用地確保が進み始めたのは、搬入開始から2年ほどたってから。
 地権者から強い要望が出ていた、福島県外の廃棄物は持ち込まず、30年以内に県外で最終処分することを文書に明記。地代も見直し、売却ではなく賃貸でもよいと運用も変更したことが大きかった。約74%(今年9月末現在)まで確保が進んだ。

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