検証・山菜のセシウムは調理でどこまで低減できる?

 福島県飯舘村の伊藤延由さん(76)から「ワラビを塩漬けにし、水で塩抜きすれば放射性セシウムがほとんど抜ける。ぜひ検証してほしい」。そんな依頼とともに大量の山菜が送られてきた。あく抜きで濃度が下がることは分かっていたが、どこに、どれだけの量のセシウムがいくのか-。本紙は、塩漬け、ゆで、天ぷらの三つの調理方法ごとに、塩や洗い流した水、ゆで汁、油、ふき取り紙なども徹底的に回収し、セシウムの行方を追った。(山川剛史)

2020年6月17日こちら原発取材班紙面

 検証では、セシウム濃度ではなく、量を追った。これなら、水を吸ったり、衣がついて重さが増したりしてもセシウムを追跡できる。2週間、極力セシウムを逃さないよう、煮こぼしなどがないよう慎重に作業を続けた結果が掲載した表だ。若干の逸失や測定誤差もあり、調理前と後のセシウム量は完全には一致しないが、明瞭な結果が出た。
 塩漬けはセシウム低減には極めて有効で、きちんと塩抜きをすれば、9割以上の低減効果があった。ゆでて水にさらす手法は、塩漬けほどではないものの一定の低減効果があった。コシアブラはどちらの方法もいまひとつだった。
 残念なのは天ぷらで、衣の分、見かけ上の濃度は下がるが、ほとんど低減は期待できないと分かった。

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