敦賀原発、地層データ書き換え80か所 規制委は審査の議論再開せず

 日本原子力発電は4日、原子力規制委員会に提出した敦賀原発2号機(福井県)の審査資料の中に、地質データの不適切な書き換えが80カ所あったと明らかにした。同日の審査会合で報告した。規制委側は原因分析が不十分だとして、さらに詳しい説明を求めた。

敦賀原発1号機(手前)と2号機=福井県敦賀市

規制委「原因分析が表面的」と批判、原電に再報告求める

 原電が2月の会合で示した敷地の掘削調査記録に、以前に提出していた記録とは異なる記載が少なくとも10数カ所あるのを規制委の担当者が見つけ、他にも書き換えがないか調べるよう原電に指示していた。
 原電によると、肉眼による地層の観察結果に基づく「未固結粘土状部」との記載を、顕微鏡による観察結果に基づく「固結粘土状部」と書き換えるなどしていた。
 原電は、書き換えの原因について「資料の記載を充実させる取り組みの中で、観察結果の記載を上書きしてはいけないという理解が希薄になっていた」などと説明した。
 これに対し、規制委側は「分析があまりに表面的だ。これでは改善もうまくいかない」と批判。提出を求めた記録作成の基となる地質調査会社の生データも全て出されておらず、中断している審査の議論を再開することはできないとした。
 敦賀2号機は原子炉建屋直下に活断層があると指摘されているが、原電は認めず、再稼働を目指して規制委に審査を申請。敷地内の断層の活動性が審査の焦点になっている。(共同)

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