福島第一の浄化処理水 「海洋放出は反対」と福島県漁連理事

 東京電力が福島第一原発の汚染水を浄化処理した水の処分方法の検討案を公表したことを受け、国際環境NGO「FoE Japan」は4月2日、福島の漁業者から意見を聞く会を東京・永田町の衆院第2議員会館で開いた。福島県漁業協同組合連合会理事の柳内(やない)孝之さんは「海洋放出は反対」と述べ、処理水の放射能が低下するまで地上で保管を続けるよう求めた。(福岡範行)

汚染水を浄化処理した後の水について、海洋放出反対を訴える福島県漁連理事の柳内孝之さん(左)=東京・永田町の衆院第2議員会館

 政府が6日、福島市で知事や漁業団体代表者らから意見を聞く会合を開くのを前に、一般市民から意見を聴こうと企画した。
 柳内さんは、処分案に海洋放出と大気放出しか選択肢がないことを問題視。選択肢を絞った政府小委員会が2018年8月に開いた公聴会では、処理水に含まれる放射性物質トリチウムの放射能が12~13年で半減することから、タンクでの保管継続を求める意見が多く出た。「意見を反映しなければ意味がない。何のために聴くのか」と政府の姿勢に不信感を示した。
 福島沿岸の水揚げ量は現状、事故前の約14%に留まることも報告。風評被害が続いてるほか、地元の仲買業者らが東日本大震災後に減り、福島の水産物の市場競争力が落ちているとし、「海を今よりよくしないと、われわれの産業は衰退してしまう」と訴えた。
 

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