東海第二原発の廃炉求めた署名6万人分、原電が初の受け取り

 茨城県東海村にある東海第二原発の再稼働に反対し、廃炉を求めている市民団体が11月27日、原発を保有する日本原子力発電(原電)の本店(東京都台東区)を訪れ、63,328人分の署名を提出した。原電は昨年6月から署名の受け取りを拒否してきたが、初めて受け取った。(小川慎一)

東海第二原発の再稼働反対と廃炉を求める署名を原電の担当者に手渡す市民団体のメンバーら=東京都台東区で

 市民団体「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」と「再稼働阻止全国ネットワーク」のメンバーらが午後3時半前に原電本店が入るビルの玄関前で、担当者に署名簿が入った段ボールを手渡した。本店に入ることは拒まれた。東海村前村長の村上達也さんが「なぜ社長が出てこない。こういう会社が安全第一だと言えるのか」と迫ったが、担当者は何も答えなかった。
 連絡会によると、原電は「原発で成り立っている当社の理念と相反する」として、これまで署名の受け取りを拒否し、郵送しても返されたという。参加者らが「署名を返さないで」と声を上げると、担当者は「今回はそれはしません。約束します」と明言した。
 この日は原電本店前や周辺でデモと集会もあり、約250人が「原発はいらない」と声を上げた。
 運転期間40年超の東海第二は昨年11月、規制委に最長20年の運転延長を認められた。原電は再稼働を目指すが、東海村や水戸市など6市村の同意がなければ原発は動かせない。

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