排気筒解体 再開できず、無線装置が故障か 福島第一原発

 東京電力は9月12日、この日予定していた福島第一原発1、2号機建屋そばの排気筒(高さ約120メートル)の解体作業を再開できなかったと発表した。遠隔操作する切断装置が通信異常で動かなかった。点検と修理に7~10日間かかり、再開時期は未定という。(小川慎一)

1、2号機排気筒(左)の解体作業は再開できなかった=9月12日、福島県浪江町から(山川剛史撮影)

 東電によると、午前6時から大型クレーンで切断装置をつり上げて筒頂部に設置し、本体を輪切りにする作業に入る予定だったが、事前の点検で通信異常を確認した。9日の台風15号により、クレーン先端に付けた無線装置が浸水し故障した可能性がある。
 8月1日に始まった解体は、切断装置の不具合が頻発したびたび中断している。1日間で終わる予定だった筒頂部から2.3メートル分の輪切り作業に1カ月かかり、作業手順を見直したばかりだった。
 排気筒は中央部分の支柱の損傷が激しく、東電は来年3月までに高さを半分にすることを目指している。

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