1、2号機排気筒の解体再開も難航 福島第一原発

 東京電力は8月30日、福島第一原発1、2号機原子炉建屋のそばに立つ排気筒(高さ120メートル)の解体作業を再開した。作業は午前6時半ごろから始まったが、切断装置の位置合わせに手間取り、午後には通信トラブルで切断装置を遠隔操作できなくなった。通信が回復した後も切断は進まず、作業は難航している。

通信トラブルによる切断装置の操作不能で遅れ、作業は夜間も続けられた=8月30日、福島県浪江町から望遠レンズで撮影

 解体作業は8月1日から始まったが、筒本体を内側から輪切りにする回転のこぎりが故障したほか、配線が抜けて動かなくなるトラブルが発生した。作業員が熱中症になる事態も起き、3回の作業中断に追い込まれた。
 配線の点検を終えて迎えたこの日の作業は、半周を切断したままの頂部で、残る半周を切断してつり下ろす内容。しかし、9割近くまで切断した段階で、無線による切断装置の遠隔操作をできなくなった。
 通信は回復し、午後6時すぎから作業が再開されたが、筒の残った部分に大きな重さがかかるなどの原因で、回転のこぎりがほとんど切り進めない状況が続いた。
 筒本体は7割以上輪切りにすると、強風や地震による強い揺れに耐えられない可能性が高まり、切断装置を外しての作業中断はできない。

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