福島・双葉町の放射線量 −本紙が実走して測定−

2019年6月26日付 東京新聞こちら原発取材班

 福島県双葉町は、東京電力福島第一原発事故から8年が過ぎても、海側の一部地域を除く96%が、許可なく立ち入りができない帰還困難区域に指定されている。5月の大型連休明け、許可を取り自動車で町内約200キロを走り、放射線量の分布を調べた。
 国道6号の東(海)側の町内には、除染で出た汚染土壌などを長期貯蔵する中間貯蔵施設が広がる。県内各地からフレコンバッグを積んだ無数のダンプが、町内を行き交う。
 JR常磐線双葉駅の周辺は、早期の避難指示解除を目指す「特定復興再生拠点区域」に指定された。駅通路の新築や、東日本大震災で損傷した家屋の解体が急ピッチで進められていた。放射線量も毎時0.5マイクロシーベルト以下の地点が多かった。
 しかし、線量マップの通り、福島第一原発から北西方向と西側に高線量の帯がはっきり見える。復興拠点に指定された区域でも、この帯内にある地点は毎時2マイクロシーベルトを超えていた。除染などでどこまで下がるかはまだ分からない。
 特に高線量だったのは大熊町境に近い山田地区で、5マイクロシーベルト超の地点が多かった。最高値は19.89マイクロシーベルトだった。 (山川剛史、小川慎一)

双葉町の放射線量マップづくりに向けた調査時の映像
双葉町で進む中間貯蔵施設(焼却炉)の建設現場の様子

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