福島・浪江町(山側)葛尾村の放射線量 −本紙が実走して測定−

 東京電力福島第一原発事故では、飯舘村をはじめ北西方向が高濃度に汚染された。山間部の浪江町赤宇木(あこうぎ)や津島地区、葛尾村の北東部は事故から8年たった現在も、帰還困難区域とされている。
 葛尾村では2016年6月に大半の地域で避難指示が解除された。村の中央を十文字に走る県道沿いに民家が多く、毎時0.3マイクロシーベルトを下回る地点がほどんどだった。0.2マイクロシーベルトを下回る地点も多かった。
 ただし、北東部に残る帰還困難区域の周辺は別だった。国道114号から葛尾村に通じる県道50号は、浪江町内は5マイクロシーベルト前後あり、最高値は6.6マイクロシーベルト。村に入った辺りで4マイクロシーベルト前後あり、進むにしたがって徐々に線量が下がった。
 許可を取り、国道114号北側の浪江町赤宇木のほか、津島、南津島の各地区も調べた。ほとんど手つかずの状態だけあって、国道から少し入ればすぐ2マイクロシーベルトを超えた。のどかな山村の風景が広がっていたが、特に赤宇木では4マイクロシーベルト超の地点も多く、厳しい状況を突き付けた。(山川剛史)

2019年6月12日付 東京新聞「こちら原発取材班」
自動車で放射線量の分布を調べた際の映像

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