福島・飯舘村 山菜のセシウム汚染は今(2019年)

 東京電力福島第一原発事故で高濃度に汚染された福島県飯舘村。昨年に続き、住民の伊藤延由(のぶよし)さん(75)と、山菜に含まれる放射性セシウム濃度を調べた。前回報じた楢葉町と比べ、土の汚染度は格段に高い。山菜の濃度も格段に高かった。
 飯舘村での定点観測は2回目。昨年に比べると、濃度が下がってきているようにも見えるが、6種の山菜のうち食品基準(1キログラム当たり100ベクレル)を大きく下回ったのはタラの芽とシドキだけ。コシアブラやコゴミなど4種は5分間ゆでても基準値を大きく超えたままだった。
 後日、同じエリアで採取したワラビが簡易検査で542ベクレルと倍以上の値だったと伊藤さんから連絡を受けた。原因を探ると、測定した部位が微妙に異なる可能性が浮かんだ。本紙では根元付近から採取して全体を測定しているが、伊藤さんは柔らかい中間部から上を採っていた。部位別に濃度を調べると、穂先と根元では濃度に3倍近い開きがあった。(山川剛史)

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