福島・楢葉町 山菜のセシウム汚染は今(2019年)

 福島県楢葉町では居住者が東京電力福島第一原発事故前の半分以上まで回復し、人々の息づかいが感じられるようになった。本紙は、根本信夫さん(81)夫妻の協力で山菜に含まれる放射性セシウム調査を実施した。同一エリアでの3回目の調査。
 調べた6種とも濃度の低下傾向が見て取れた。ただ、特にセシウムをためやすいコシアブラと、ゼンマイは食品基準(1キロ当たり100ベクレル)を大幅に上回り、5分間ゆでても基準値を上回った。タラの芽とシドキ(モミジガサ)、コゴミは安定的に基準値を大きく下回った。
 悩ましいのがワラビの評価。2地点で採取したが、濃度は大きく異なる。濃度の低い方は元農地。植物の主要な養分であるカリウムが多く含まれ、あまりセシウムを吸い上げなかったためとみられる。
 町役場のデータを見ても、セシウム濃度は場所によって大きく異なる。(山川剛史) 

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