福島・富岡町の放射線量 −本紙が実走して測定−

 福島県富岡町では、東京電力福島第一原発事故による避難指示が帰還困難区域を除く地域で解除されて2年がたった。国のてこ入れでスーパーやホームセンター、病院が整備され、小中学校も町内で一部再開したものの、居住者は922人(4月1日現在)と住民登録者の約7%にとどまっている。本紙は3月に帰還困難区域以外、4月には許可を取って帰還困難区域で、自動車の車外に線量計を取り付けて走行し、放射線量の分布を調べた。
 毎時0.2マイクロシーベルトを下回る地域は、スーパーなどがあるJR常磐線富岡駅周辺に限られ、0.3〜0.5マイクロシーベルト未満の地点が最も多かった。
 帰還困難区域では、早期の避難指示解除を目指し、盛んに除染や家屋解体が進められていた。夜ノ森駅前は0.5〜1マイクロシーベルト未満の地点が多かったが、同区域では1〜2マイクロシーベルト未満の地点が最も多かった。大熊町に近い、手つかずの山中ではさらに線量が上昇する傾向があった。(山川剛史)

富岡駅や夜ノ森駅周辺を中心に、避難指示解除から2年の町の様子を収めた動画

町は帰還困難区域を復興拠点に

 富岡町は、帰還困難区域の西側390ヘクタールを、早期の避難指示解除を目指す復興拠点に設定した。このエリアでは、2020年3月末までに除染や被災家屋の解体を終え、23年3月末までに避難指示解除を目指す。その5年後の28年3月末までに帰還困難区域(約1600世帯、約4800人)をなくすことを目指す。

町内に残る帰還困難区域の様子を収めた動画

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