デブリ取り出しで開発中のロボットアームを公開、三菱重工とIRID

 三菱重工業は4月24日、東京電力福島第一原発の原子炉内に溶け落ちた核燃料(デブリ)を取り出すロボットアームとレールの試作機を、神戸造船所(神戸市)で公開した。国際廃炉研究開発機構(IRID)との共同開発。強い放射線に長期間耐えられ、大量のデブリを取り出せる能力があり、事故収束に向けて最難関となる取り出し作業が本格化する段階での利用が想定される。(小川慎一)

デブリ収納の動作をするロボットアーム=24日午後、神戸市兵庫区で

 全長7.1メートルの油圧式アームは、さまざまな動きができるよう関節が6カ所ある。先端にはデブリを砕いたり、削ったりする部品を付け替えられる。原子炉格納容器側面から炉内にアームを入れるためのレールは、8.7メートルから17メートルの3段階で伸縮できる。アームでつかんだデブリはレール先端の収納容器に入れ、台車でレールを移動させて炉外に出す。
 実物大の原子炉模型を使った試験では、レールを伝ってロボットアームを炉内に入れ、台車を移動させることに成功している。開発担当者は「動作を素早くできるように改良する」と話した。
 東電は2021年、1~3号機のいずれかでデブリ取り出しを始める計画。初期の作業は2号機で確認された小石状のデブリを、小型アームで少量採取するにとどめる。今後、大型ロボットを入れる建屋を原子炉建屋横に建設する必要があり、今回のロボットアームを使った本格的な取り出し時期は見通せない。

関連記事