避難指示が解除された福島・大熊町大川原地区の状況

 東京電力福島第一原発事故で全住民の避難が強いられた福島県大熊町で4月10日、町西部の大川原(おおがわら)地区と中屋敷(ちゅうやしき)地区の避難指示が解除された。事故から8年以上が経過し、第一原発が立地する大熊、双葉の2町での避難指示解除は初めて。
 事故前の中心部だったJR常磐線大野駅周辺は帰還困難区域のため、町は大川原地区に新しい役場庁舎を建設。4月14日に開庁式があり、5月から業務を始める。新庁舎周辺で建設が進む復興住宅50戸には6月から住民が入居し、仮設のコンビニもできる。
 取材班は4月2日、除染を終えた大川原、中屋敷の2地区で空間放射線量を測定。政府が長期的な目標とする毎時0.23マイクロシーベルト以下になっていたのは、新庁舎や復興住宅周辺のわずかなエリアに限られていた。それ以外では線量は依然として高く、東と北側は、高線量の帰還困難区域に囲まれる状況を実感させられた。
 許可無しで国道6号まで抜けられるようになった。ただし、大野駅近くは毎時3~4マイクロシーベルト。6号に近い地点は4~6マイクロシーベルト、6号から福島第一原発に向かう道では毎時8マイクロシーベルト前後にまで上昇した。(山川剛史、小川慎一)

大川原地区の様子を収めた動画
帰還困難区域内を走る県道252号線の沿道の様子

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